生命保険を見直したい方は「なぜ入るのか」をもう一度考えてみよう!
災難組合とは商人の組合ありて平成無事の時に人より割合の金を取り万一其人へ災難あれば組合より大金を出して其損亡を救う仕法なり。其大趣意は一人の災難を大勢に分ち僅の金を棄て大難をまぬがるる訳にて・・・(以下略)
福沢諭吉著『西洋旅案内』
福沢諭吉が日本へ初めて生命保険を紹介したことは、あまり知られていません。
ヨーロッパでは、商売人がお金を出し合い、災難があったら出し合ったお金から使っていたんですね。生命保険の起源と言われています。
生命保険を見直したい方へ
さて、資産を運用するために生命保険に入る人をたまに見かけます。
世の中には、10年間保険料を支払い続ければ解約返戻金が支払い総額を上回るような、利回りのいい生命保険もありますからね。
本人が納得して生命保険に入っているのであれば、何も問題はありません。
しかし、生命保険を見直したい方は、自分が入っている生命保険に納得せずに入ってしまった場合が多いです。
おそらく生命保険の営業担当に勧められた人が90%以上だと思います。
あらためて生命保険に「なぜ入るのか」を考えることをおすすめします。
生命保険に「なぜ入るのか」
私が考える"生命保険に入る理由"は、人生のリスクに備えるためです。
例えば、もし私が不幸にも亡くなってしまったり、不慮の事故で高度障害になってしまったりした場合、私の稼ぎを頼りに生きている家族は生活に困ってしまいます。
生命保険に入れば、私の稼ぎがなくなっても代わりに毎月一定額を家族に支給してくれる保証を手に入れることができます。できれば私はまだ死にたくありませんが、本当に万が一の時に頼りになります。
では、資産を運用するために生命保険に入るのはいけないことなのでしょうか?
私は、人生のリスクに備えることができているのであれば、オプションとして生命保険で資産を運用することには賛成です。10年、20年くらいの長期の運用になるので、解約返戻金が支払い総額を上回るまで気長に待ちましょう。
逆に、人生のリスクに備えることができていないのに、生命保険で資産を運用することには大反対です。
生命保険の中には資産運用がメインのものもあります。人生のリスクに備えることができない生命保険は役割を全うできていないと私は思います。そのような生命保険には入らないことをおすすめします。
生命保険の見直しは納得してやる
生命保険に納得せずに入ってしまった人は、見直しを納得してやりましょう。そして、「なぜ入るのか」を自分に問いかけて、納得のいく答えがでなかったら勇気を持って入らない選択を取りましょうね。
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