FP投資家リーマンとさかの稼ぎ方改革

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『お金2.0』のレビュー:「経済のコペルニクス的転回が近い将来起こる」

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資本主義経済で日々の収入を得る手段を得ながら、

そこで学んだ経験や知識や繋がりを活かして、

価値主義経済でレバレッジをかけるのが個人の生存戦略としては賢い。

二つの経済は今のところシンクロしてるので、

労働による収入を得ながらお金以外の価値を蓄積できるかが実際はキモ。

佐藤航陽 メタップス代表取締役社長

2018年現在、世の中は資本主義から価値主義へうつる過渡期にあります。稼いだお金は価値のあることに使っていきたいですね。

 

『お金2.0』を読みました

「経済のコペルニクス的転回が近い将来起こるんじゃないか!」と感じさせる本でした。

 

『お金2.0』とは

株式会社メタップス 代表取締役社長 佐藤航陽(さとうかつあき)さんが書いた本です。

テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のルールと、私たちの生活の変化が主な内容です。 

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

 

経済のコペルニクス的転回とは

コペルニクス的転回とは、下記のことを指します。

発想方を根本的に変えることによって、物事の新しい局面が切り開かれることをいう。(デジタル大辞泉)

天動説が主流だった時代に、コペルニクスが地動説を唱えたような大転回のことを例えて呼んだもの。(百科事典マイペディア)

『お金2.0』を読み、まさにいま経済のコペルニクス的転回が起こっていると感じました。

 

経済における大きな3つの変化

経済における大きな変化は3つあります。

管理中央集権から自律分散へ

管理中央集権とは、例えば、国家が管理する中央銀行がお金を刷って、国の経済をコントロールしていることを指します。

今までは、この仕組みがうまく機能していました。

しかし、仮想通貨やブロックチェーンといった革新的なテクノロジーがこの仕組みを変えようとしています。

自律分散とは、『全体を統合する中枢機能を持たず、自律的に行動する各要素の相互作用によって全体として機能する仕組み』と本書では説明されています。

具体的には、中央銀行の存在意義がなくなり、P2P(個人間)ネットワークが主流になることを指します。

 

資本主義から価値主義へ

資本主義社会とは、「お金」が価値の保存、尺度、交換の役割があると見なされ、社会の中心に位置付けられた社会のことを指します。

資本主義社会では、「役にたつかどうか?」という有用性としての価値がメインとして扱われてきました。

しかし、「お金にはならないけど、価値のあるものは存在する」と読者のあなたも違和感を感じたことがあるのではないでしょうか。

これからは、実生活の役には立つわけではないけれども、個人の内面にとってポジティブな効果を及ぼすような、内面的な価値

そして、個人ではなく、社会全体の持続性を高めるような活動といった、社会的な価値

この2つの価値が重視される価値主義社会へシフトしていきます。

 

枠組みの中の競争から枠組みを創る競争へ

これまでは、資本主義という1つの大きな枠組みの中で競争していました

より多くの資本を積み上げた人間が、より多くの力を得るという世界です。

しかし、これからは「価値」という観点から、自分なりの独自の枠組みを作れるかどうかの競争になります

枠組みを作るためには、自分の興味や情熱と向き合い、自らの価値に気付き、それを育て、そして、その価値を軸に自分なりの経済圏を作っていくことが重要です。

 

経済が民主化していく時代がやってくる

インターネットは、知識・情報の民主化をもたらしました。

世界中の人々が、同じ知識・情報を入手できるようになったのです。 

そして、仮想通貨は、経済の民主化をもたらそうとしています。

今までの経済の枠組みから、新しい経済の枠組みで考えられるように、自身のパラダイム転換を進めていきましょう。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

 

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価値主義社会では、人の「好き」という感情が共感を呼びます。また、「好き」をHowにして、できない人にHowを提供することでお金を稼ぐことができるようになります。

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