病気予防のための健康科学を「貧困予防」に応用したい
それぞれ異なる仕事を持っている人同士が、
損得勘定抜きで「楽しそう」「面白そう」という発見をシェアしていくから、
新しいものが生まれていく。
佐谷恭 株式会社旅と平和の代表取締役社長
ある分野で学んだことをまったく異なる他の分野に応用することを"トランスラーニング"(転換学習)と言います。
オープンイノベーションを生み出すため、2018年から注目され始めています。
トランスラーニングの時代
"トランスラーニング"をするためには、縦割りに高度化したさまざまな分野を横断できる知識が必要です。
ある分野で学んだことをまったく異なる分野に応用することをトランスラーニング(転換学習)と呼ぶ。
— FP投資家とさか@稼ぎ方改革 (@FPtosaka) 2018年9月23日
トランスラーニングは、異なる分野間の化学反応を引き起こし、オープンイノベーションを促進させる。
縦割りに高度化したさまざまな分野を横断できる人材が必要であり、より多動性が求められる。
例えば、私の場合、大学時代に学んだ健康科学の知識と、社会人時代に学んだお金や投資の知識を使って"トランスラーニング"を実践したいと考えています。
病気は治療から予防へ
健康科学の分野では、病気の治療だけでなく、病気の予防にも焦点があてられてきています。
病気の治療では、病気を治療して健康寿命を延ばすために、手術や新薬の研究が進められています。
早期発見や早期治療の二次予防、後遺症治療や再発防止の三次予防はこちらに含まれます。
一方で、病気になりにくい体を作ることを目的に、予防健康科学という分野の研究も進められています。
健康増進や病気予防の一次予防はこちらに含まれます。
貧困も生活保護から予防へ
貧困の分野でも、生活保護だけではなく、貧困の予防に焦点をあてるべきだと考えています。
貧困からの脱却は、自分で働いてお金を稼げるようにするために、生活保護で一定の収入を保証しながら、就職支援をしています。
一方で、貧困の予防については、あまり研究が進められていません。
近年になってようやくFP(ファイナンシャルプランナー)という職業が認知されてきましたが、貧困を予防するためにはお金や投資の知識が必要です。
わたしは貧困を予防する分野の研究を進めたく、将来的には関連する分野の研究かビジネス、NPO活動に携わりたいと考えています。
関連記事です。
"トランスラーニング"は、個人でも可能です。
会社と労働契約を結び、仕事の勉強をしながら給料をもらい、同時に副業で新たな分野の勉強をしながらお金を稼ぐ、という"働き方"で実現できます。
『10年後の仕事図鑑』でも、「副業に限らず、好きなことに没頭して自分の得意分野を増やすことが大事だ」というメッセージ性を読み取ることができます。
個人での"トランスラーニング"は、「ワークアズライフ」という考え方に近いです。