「お金は寝かせて増やしなさい」のレビュー:『インデックス投資のバイブル書です』
個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、
プロのファンドマネジャーが運用する投資信託に投資するよりも、
ただインデックスファンドを買ってじっと待っている方が
はるかに良い結果を生む。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』より
「お金は寝かせて増やしなさい」の著書である水瀬ケンイチさん(@minasek)も、『ウォール街のランダム・ウォーカー』にあるこの一文を読み、衝撃を受けたとおっしゃっています。
そんな『ウォール街のランダム・ウォーカー』でも勧められている、プロの投資家よりもお金を増やす可能性を持つインデックス投資を、初心者にもわかりやすいように書いたバイブル書が「お金は寝かせて増やしなさい」です。
インデックス投資のバイブル書『お金は寝かせて増やしなさい』
私がインデックス投資を実践する上で、疑問に思ったら常に立ち戻るようにしている本です。
初心者にもわかりやすい言葉で丁寧に解説されているため、資産運用を始めたい方におすすめです。
水瀬ケンイチさん(@minasek )著『お金は寝かせて増やしない』はだいぶ前に読みましたが再読了。
— FP投資家リーマンとさか (@FPtosaka) 2019年3月31日
インデックス投資がとてもわかりやすい言葉で解説されていて、資産運用初心者にはおすすめの本です。
特に投資のリスクについてはきちんと理解しておきたいところですね。#資産運用初心者pic.twitter.com/dg3lw3i4zs
以下、私が押さえておきたいと思うポイントを3つにまとめています。
投資初心者がプロの投資家と互角以上に戦える投資法
プロの投資家が積極的な売買によって運用しているアクティブファンドの大半が、市場の平均値の伸びしかしないインデックスファンドに負けてしまうことが事実として知られるようになってきました。
「プロの投資家が運用しているんだから、市場の平均よりは上をいっているんじゃないの?」と思われるのがほとんどの方の感覚だと思います。
しかし、こと投資信託に関しては、大半の方の感覚と事実は異なっています。
投資初心者がプロの投資家と互角以上に戦える投資法がインデックス投資なのです。
つみたてNISAとiDeCoで寝かせてお金を増やす
そもそもインデックス投資とは、市場平均の指標に連動して動く投資信託を積立投資する手法のことを指しています。
ある研究では、20年以上積み立てた場合、ほぼ確実にプラスのリターンを得られることが証明されています。(※もちろん相場環境によるので100%ではないです)
2019年4月時点だと、つみたてNISAとiDeCoを利用すれば、節税しながらお得にインデックス投資を実践することができます。
インデックス投資の最大の特徴は、投資信託の積み立て購入設定をしておけば、自動で積立投資をしてくれるので、寝かせておくだけでお金を増やせる点です。
始めるのは簡単だけど続けるのは意外と難しい
しかし、インデックス投資のむずかしい点は、続けることが意外と難しく、途中で積立投資を止めてしまうことがある点です。
途中で積立投資を止めてしまう最も多い理由として、株価暴落時に損額が膨らむことに耐えられなくなったため、というのが挙げられます。
景気の波が約7~8年に1サイクルであることを考慮すると、20年以上積み立てていれば、最低1回は株価暴落を経験するはずです。
その際に、損額の膨らみを直視してもなお積立投資を続ける覚悟が必要になります。
本書では、積立投資を継続するための工夫も紹介されていますので、気になる方はぜひ手にとってお読みください。
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投資初心者の方の中には、「どのインデックス投資信託を選べばいいのでしょうか?」と思う方もいらっしゃると思います。
そんなときは、投資信託ブロガーが選ぶインタックスファンドを参考にしてみてください。
インデックス投資は、投資初心者でも始めやすいという利点はありますが、利益を得るためには2つのルールを遵守しなければいけません。