キャッシュフロー表を信じすぎない方がいいたった1つの理由
未来についてわかっている唯一のことは、今とは違うということだ。
ドラッカー
未来は今とは違います。
今の状況が死ぬまで続くとは限りません。
また、今の時点で将来を予測できたとしても、その将来予測はすぐに変わるでしょう。
とても当たり前のことですが、キャッシュフロー表のことになると、作成した時点で未来を予測できたと勘違いしやすいので、気をつけて下さいね。
キャッシュフロー表とは
キャッシュフロー表とは、あなたが望む人生プランを実行したときのお金の流れや貯まり具合を見える化した表のことを指します。
FPに相談した時や生命保険の営業と商談をした際に作成してもらうことが多く、一度見たことのある方もいるのではないでしょうか。
日本FP協会では、下表を公開しており、書き込めばキャッシュフロー表を作成できるようになっています。
表を埋めることで、将来のお金の流れや貯まり具合をチェックすることができます。
キャッシュフロー表を信じすぎるな
しかし、キャッシュフローは信じ過ぎない方がいいです。
なぜなら、あくまで「キャッシュフロー表は予測に過ぎない」からです。
人生は何が起こるかわかりません。
あなたは10年後にがんになって、仕事ができない身体になっているかもしれません。
もしくは、親の介護が必要になって、今よりも仕事に割ける時間が減り、給料が少なくなるかもしれません。
可能性を言い出したらキリがありませんが、キャッシュフロー表どおりに人生を歩めることはないと言っていいでしょう。
キャッシュフロー表を作成し、老後の生活費を無事に貯められるとわかったとしても、実際に30年後か20年後に老後の生活費を貯められるかどうかはわかりません。
キャッシュフロー表はあくまで計画値として考えることをおすすめ
ですので、キャッシュフロー表を作成したら、あくまで計画値として考えることをおすすめします。
キャッシュフロー表とは異なるライフイベントが発生したら、計画値を修正するか、あるいは、キャッシュフロー表を作成し直しましょう。
人生プランが思いどおりにいかないことはよくあることです。
その際は、割り切って自分の人生を生きていきましょうね。
関連記事です。
キャッシュフロー表に影響を与える人生プランには、"結婚"や"マイホーム"の購入などがあります。
特に大きな影響を与えるものを"人生の6大費用"と私は呼んでいます。
"人生の6大費用"の1つである"結婚"に対して、若者の考え方は変わってきているようですね。
"人生の6大費用"の1つである"マイホーム"については、"新築"で購入することの意義が問い直されてきています。