FP投資家リーマンとさかの稼ぎ方改革

AFP×投資家×会社員×ブロガー×AIエンジニア | 副業・資産運用初心者の味方 | 2015年から資産運用開始→2020年1月不動産含む5,700万円の総資産を運用中 | #世直しFPの会 を運営 | 日本株投資&米国・全世界・新興国株式インデックス投資信託積立中 | 東大出身 | @FPtosaka_bot

あなたの理想の働き方を手に入れるために改革すべきは"働き方"より"稼ぎ方"

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はじめに:あなたの理想の働き方を手に入れる

2017年は、働き方改革が一躍ブームとなりましたね。

電通が引き起こした心痛む事件をきっかけに国や会社主導による長時間労働の是正がなされました。

多くの企業では、育児や介護による時短制度が導入され、会社に出社しなくてもいいリモートワーク制度も整い、2018年には副業が解禁される可能性もでてきました。

ただ、私は一連の働き方改革の流れに疑問を持っています。

 

国や会社が主導している働き方改革に対して受け身な人は、本当に理想の働き方を実現できているのか?、と。

 

会社に属している限り、一人一人の働き方改革は会社の風土や制度、ITシステムといった制約に依存しなければならず、受け身にならざるを得なくなります。

「仕事が早く終わって帰りたいけど、上司や同僚がまだ仕事をしていて帰りづらい」

「会社のITシステムが古いせいで、リモートワークがしづらい。結局出社して仕事をしている」

「本当は好きなことを副業にしたいけど、会社が副業を禁止していてできない」

 

そんな働き方改革に受け身な姿勢では、理想の働き方は手に入りません。"理想の働き方を手に入れる"ために主体的に"お金の稼ぎ方"を選択する、それこそが"稼ぎ方改革"です

記事を読み終えたら、あなたが理想の働き方に向けて、次の一歩を踏み出そうと思えている。そんな状態になることを目指して、記事の構成や文章を考えました。

途中で飽きないように、コラムをはさんだり、まとめスライドを入れながら書いたので、楽しみながら読んでもらえると嬉しいです。

第1章では、「なぜ今"稼ぎ方改革"なのか」をテーマに、"私たちを取り巻く3つの環境変化"と"環境変化の影響および私たちが取り組むべき3つの主要テーマ"について書いています。

第2章では、「"稼ぎ方改革"とは具体的になにか」をテーマに、「"稼ぎ方改革"の定義」や「改革に向けた2つのポイント」をメインに書いています。

第3章では、「"稼ぎ方改革"をどうやって実行するか」をテーマに、"原則となる名言"と"自身の具体的な経験談"をまぜあわせて書いています。

 

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第1章:なぜ今"稼ぎ方改革"なのか

1スライドにまとめると、こんな感じです。順を追って説明しますね。

 

私たちを取り巻く3つの環境変化

私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。ここでは、代表的な環境変化を3つ書いています。

 

少子高齢化→税金・社会保険料の増加

少子高齢化がさらに進むことにより、高齢者1人あたりの生産労働者の数が大きく減少し、生産労働者1人あたりの負担が増加します。

つまり、生産労働者が国に支払う税金・社会保険料が増加します

 

物価上昇→法定通貨の価値の下落

今後も物価上昇が続くことにより、1円あたりの法定通貨の価値が下落します

例えば、今日の1万円は、額面は10年後も1万円で変わりませんが、価値は今日の5千円分になっている可能性があります。

 

テクノロジーの進化→AI搭載ロボットによる労働力の代替

「AI(人工知能)」と「ロボティクス」が組み合わさった「AI搭載ロボット」が労働力を代替する日も、そう遠くはないでしょう。

もちろん、知的労働者のサラリーマンもその対象に入ります

 

環境変化の影響および私たちが取り組むべき3つの主要テーマ

紹介した「私たちを取り巻く3つの環境変化」の影響および私たちが取り組むべき3つの主要テーマを書いています。

 

手取り収入の減少→会社の給料以外の収入の獲得

税金と社会保険料が会社の給料に占める割合を国民負担率と言いますが、国民負担率が高くなると手取り収入は当然減ります

生活できれば問題ありませんが、生活コストを下げられない人or下げたくない人は会社の給料以外の収入を獲得する必要があります。

 

貯金/預金の価値下落リスクの増加→法定通貨と資産のポートフォリオマネジメント

利息がとても低いorない貯金/預金の価値は、今この瞬間にも下落しています。

貯金/預金は必要最小限だけ持っておき、残りの法定通貨は不動産・金・仮想通貨といった価値が上昇or維持する資産に換えて持っておきましょう

 

失職による無収入リスクの増加→AI搭載ロボットに代替されない働き方の実現

AI搭載ロボットが労働者を代替する未来は、遅かれ早かれくるでしょう。

その未来がきた時に、AI搭載ロボットに代替されないためには、AI搭載ロボットが苦手な「遊び労働」や「好きなことや趣味を仕事にすること」を志向する働き方を実現する必要があります。

 

コラム:"稼ぎ方改革"に込めた想い

私が"稼ぎ方改革"を推進している理由はただ1つ、人生を主体的に生きて楽しみたいからです。

"働き方"ではなく、"お金の稼ぎ方"から改革を行うことで、会社に属して働く以外の選択肢も視野に入れて、主体的に選択することができます。

一方、働き方改革は、会社に属して働くことが前提となっています。

国や会社が号令を出すため、会社に属して働く人は受け身な姿勢です。

受け身な姿勢は、「たられば」の不満を周囲へと伝染させてしまい、多くの人の人生を諦める方向へ進ませます。

自分の子どもが大人になった時に、そんな大人たちがたくさんいる社会にしたくはありません。

人生を主体的に生きて楽しんでいる大人が増えてほしい

そんな想いで、私は"稼ぎ方改革"を推進していますし、最近では、会社に属して働きながら投資や副業でお金を稼いでいる複業家を応援したり、スポンサーになったりしています。

 

第2章:"稼ぎ方改革"とは具体的になにか

さて、第1章では、「なぜ今"稼ぎ方改革"なのか」について書いてきました。

ここまで読んでいただいた方は、私たちを取り巻く環境の変化や"稼ぎ方改革"をするべき理由について、理解していただいていると思います。

第2章では、「"稼ぎ方改革"とは具体的になにか」をテーマに書いていきます。

私は、"稼ぎ方改革"とは、サラリーマンの給与収入だけでなく、複数の収入源を確保すること、と定義しています。

会社に属して働く以外にも、お金を稼ぐ方法はたくさんあります。

第1章でお伝えした3つのテーマも参考にしながら、自分ならではの"お金の稼ぎ方"を見つけることをオススメします。

この記事を読みながら、ヒントを探してみてください。

 

改革に向けた2つのポイント

改革に向けたポイントは2つあります。順を追って説明しますね。

 

"投資"と"副業"でお金を稼ぐ

"投資"は、お金を増やす目的で、証券や不動産などを買うことです。

広い意味では、将来を見込んで、お金や時間をかけることを指します。

一方、"副業"は、本業(=会社に所属して働く)以外の職業のことです。

キーワードは、「遊び労働」「好きなことや趣味を仕事にすること」。

AI搭載ロボットに代替されない副業をオススメします。

具体的には、記事を書く、絵を描く、写真を撮る、楽器を弾く、などです。

本業以外にパートやアルバイトをすることは、オススメしません。

 

"定期的な収入"と"不定期な収入"のシナジーを生む

私は、"定期的な収入"を農耕型の収入、"不定期な収入"を狩猟型の収入と呼んでいます。

農耕型の収入の代表例は、会社の給与、債券の利息、株式の配当金、不動産の家賃収入、ブロガーの広告収入が挙げられます。

一方、狩猟型の収入の代表例は、債券や株式の値上がり益、不動産の売却益、仮想通貨の値上がり益が挙げられます。

「シナジーを生む」とは、農耕型の収入で得たお金を狩猟型の収入のために使い、狩猟型の収入で大きく増えたお金を農耕型の収入に還元することを指します。

例えば、会社の給与を株式の購入のために使い、株式の値上がり益をブログを書くためのパソコンを買うために使う、といった感じです。

農耕型の収入だけでは、大きくお金を増やすことができないため、狩猟型の収入を得ることが大切になります。

農耕型と狩猟型の収入をどちらも得られる債券、株式、不動産はオススメです。

 

"投資"も"副業"も好きなことに紐づけて稼ぐ

"投資"も"副業"も好きなことや趣味に紐づけて稼ぐことが、楽しく続けるコツです。

人は好きなことや趣味に没頭している時に、充実感や幸せを感じます。

"投資"や"副業"にやりがいを持ち、楽しみながら続けるために、好きなことや趣味に関わりのある分野でお金を稼ぎましょう。

ちなみに、「好き」「楽しい」という感情はAI搭載ロボットにはありません。

「好きだからやる」「楽しいからやる」という人ならではの感情から生まれた仕事は、AI搭載ロボットに代替されない仕事になる可能性が高いです。

 

時給換算の"定期的な収入"を"投資"と"副業"に回す

時給換算の"定期的な収入"は、将来、仕事をAI搭載ロボットに奪われて、"0"になる可能性が高いです。

AI搭載ロボットが得意とする「肉体労働・知的労働」に当てはまるからです。

つまり、全収入のうち、時給換算の"定期的な収入"が占める割合が高ければ高いほど、無収入になるリスクが高いと言えます。

無収入になるリスクを低くするために、全収入のうち、"投資"と"副業"による収入の割合を増やしましょう。

 

"不定期な収入"を得るために種をまく

大きく増える可能性を秘めた"不定期な収入"を得るためには、種をまいて待つことが大事です。

大半の人は、種をまくことさえめんどくさくてやりません。

種をまいた人の中でも、大きく増えるまで待つことができる人は少ないでしょう。

耐えきれずに途中で収穫してしまいます。

種をまいて待つだけで、他の人よりも収入を大きく増やすことができるのです。

コツは収穫の時期を楽しみにしながら種をまくことです。

そして、種をまいたら収穫まで「なかったものとして」考えることです。

例えば、大きく増えることを楽しみにしながら、好きなことや趣味と関わりのある分野の株を買うことが、"種まき"にあたります。

そして、株を買ったら、大きく増えるまで「株を買わなかったものとして」考えることが大事です。

なお、1点注意していただきたいことがあります。

宝くじ・パチンコ・競馬は"ギャンブル"なので、"投資"ではありません。

「宝くじを買うこと」は"種まき"には該当しないので、覚えておいてください。

 

コラム:"お金を稼ぐこと"は汚いことじゃない

誤解のないように言葉を換えると、汚い"お金の稼ぎ方"もあれば、尊い"お金の稼ぎ方"もある、というのが正しいです。

汚い"お金の稼ぎ方"の代表例は、2018年4月に発覚した、女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」の建設資金に関するスルガ銀行の不正融資が挙げられます。

自分が得をすることを優先し、融資対象者の源泉徴収票の偽造や預金残高の水増しをして、不正に融資を実行していました。

一方、尊い"お金の稼ぎ方"は、他人が喜ぶことを優先する稼ぎ方のことを指します。

例えば、オリエンタルランドが運営しているディズニーランドは、"夢の国"という名のとおり、人に夢を見させて楽しんでもらう代わりに入場料をもらってお金を稼いでいます。

ディズニーが好きかどうかはさておき、私は、尊い"お金の稼ぎ方"だと思っています。

"お金を稼ぐこと"は汚いと一括りにして考えるべきではなく、汚い"お金の稼ぎ方"もあれば、尊い"お金の稼ぎ方"もあると考えるべきです。

 

第3章:"稼ぎ方改革"をどうやって実行するか

第3章に入る前に、第1章と第2章のおさらいを簡単にしましょう。

第1章では「なぜ今"稼ぎ方改革"なのか」をテーマに、私たちを取り巻く環境の変化や"稼ぎ方改革"をするべき理由について書きました。

第2章では「"稼ぎ方改革"とは具体的になにか」をテーマに、"稼ぎ方改革"の定義や"投資""副業""定期的な収入""不定期な収入"について書きました。

さて、第3章では「"稼ぎ方改革"をどうやって実行するか」をテーマに、"原則となる名言"と"自身の具体的な経験談"をまぜあわせて書いていきます。

 

今やるか、一生やらないか

"中小企業経営のカリスマ"と呼ばれている株式会社武蔵野の小山昇社長の言葉です。

私は、小山社長のこの言葉が好きで、本当にそのとおりだなと思っています。

断言しますが、私の記事を読み終わった直後に、"投資"や"副業"を始めない人は一生やらないです

シンプルに考えて、今やるか、一生やらないかのどちらかを選択するべきかは明確でしょう。

私の体験談ですが、"投資"を初めたのは社会人1年目の時です。

当時は、ロバート・キヨサキさん著『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだ後、右も左も分からないまま、なんとなく「始めた方がいいんだろうな」という気持ちで、証券口座の開設資料を請求しました。

「株式投資 口座開設」でGoogle検索をし、一番上に出てきたSBI証券のホームページから資料請求したことを今でも覚えています。

もし私が『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだ後、すぐに資料請求をしなかったら、株式投資を一生やらなかったのではないかと思います。

今やるか、一生やらないかを決めるのは、「やってみようかな」という"好奇心"と実際にやってみる"行動力"です

私が"投資"を始めた経緯を知りたい方は、「初めての株式投資で社会人1年目の大切な給料を10万円ドブに捨てた投資家の話」をお読みください。

 

やりながら考える

"投資"や"副業"をやり始める第一歩を踏み出したら、次に大切になるのは"やりながら考える"ことです。

ホリエモンこと堀江貴文さんも、著書『多動力』で"走りながら考える"ことの大切さを書いています。

SBI証券の口座開設の資料を請求したあと、私は資料に必要事項を記入して提出。

1週間後には、証券口座を開設できました。

そして、右も左も分からないまま、とりあえず株価が安くて買いやすい"みずほ銀行"の株を買いました。

"みずほ銀行"の株の動きを見ながら、ファンダメンタル分析とテクニカル分析、関連するニュースや経済指標について、本を読んで勉強しました。

そして、学んだ知識を活かして、試行錯誤の日々を過ごしました。

式投資をやりながら、"どうやったら利益が出るのか"を考えていました

 

考えながらやり続ける

投資漫画『インベスターZ』にでてくる名言です。

「やり続ける」人間は1万人に1人しかいません。

「やり続ける」だけで9999人よりも一歩先に進んでいることになります。

しかし、「やり続ける」ことは、時に困難をともないます。

私にも、"株式投資をやめてしまおうか"と悩んだ時期がありました。

それは、本を読んで勉強し、試行錯誤を続けるも、まったく結果が出なかった時期です。

1回の売買で10万円の損を出したこともあります。

そのような状況でも「やり続ける」ことができたのは、結果が出なくても耐え忍ぶ"忍耐力"と、力強い原動力となる"理想への志"があったからです。

"自分が何を目指しているのか"を明確にし、その手段として"投資"や"副業"をすれば、自然と"理想への志"は生まれてきます。

"理想への志"さえあれば、結果が出るまで耐え忍ぶこともできるでしょう。

 

やり続けながら学び続ける

世界中で2000万部も売れているベストセラー『7つの習慣』に出てくる言葉です。

私も、勉強と試行錯誤を繰り返すことで、10万円を損したあとの半年間で、100万円を元手に30万円を儲けられるようになりました。

"高い確率で利益を出せる株の売買法""実態価値よりも株価が低い銘柄の選定法"を身につけることができたおかげです。

今では、身につけた投資法を活用して、5年後を見据えた長期投資をしています。

短中期の投資よりも長期の投資の方が、安定して高い利益率を得られることに気付いたからです。

ただし、配当金と株主優待に加えて、値上がり益が出やすい銘柄を中心に買った場合に限ります。

値上がり益が出やすい銘柄の見つけ方については、私のブログを参照してください。

株式投資成功者が言う"優良銘柄の見極め方"を3ヶ条に整理してみた - Tosaka Naoya の稼ぎ方改革株式投資を続けて分かったこと 私は株式投資を1年以上続けています。 初めの方は損をしてばかりで、どんな銘柄を買えば利益を出www.hosakunasubi.com 

コラム:お金があれば幸せなのか

世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェットの言葉です。

彼は世界的な大富豪になっても、庶民的な家に住み続け、毎日ハムサンドイッチを食べながらコカ・コーラを飲むという質素な生活を続けています。

そして、稼いだ多くのお金は、財団へ寄付しています。

豪邸に住み、毎日高級料理を食べることは、彼にとって幸せではないようです。

私は、そんなバフェットのお金感にとても共感しています。

"お金があれば幸せ"ではないのです。

あくまで、"お金は幸せを手に入れるための手段"であり、"幸せになるためのお金の使い方がある"というのが本質です。

資本主義は、"お金持ちはえらい"というよくわからないモノサシをつくりだしました。

しかし、お金は持っているだけでは価値はありません。

価値のあるモノやサービスと交換して、初めてその価値を発揮するのです。

そして、誰かにモノをあげて感謝された時や、誰かと一緒に楽しい体験をした時に、人は幸せを感じます。

 

終わりに:"働き方"ではなく"稼ぎ方"を改革する

ここまで読んでいただいた方であれば、言うまでもないことかもしれませんが、大切なことなのでもう一度お伝えします。

"あなたの理想の働き方を手に入れる"ためには、"働き方"ではなく"稼ぎ方"を改革する必要があります

第1章で紹介しましたが、今あなたを取り巻く環境は大きく変わろうとしています。

その環境変化に対して、主体的になるか、受け身になるか、で10年後、20年後の未来は大きく変わるのだろうと思います。

この記事を読んで、あなたが理想の働き方を手に入れるために一歩踏み出そうと思っていただけたのであれば、これほど嬉しいことはありません。

ワクワクする未来へ、力強く突き進んでいってください。

陰ながら応援しています。

 

#稼ぎ方改革 #働き方改革 #投資 #副業

 

2018年5月4日 八丈島の民宿にて執筆

2018年9月11日 東京の家にて改訂