"オープンイノベーション"を生み出す"トランスラーニング"という考え方
新しい分野の基礎研究を外部と共同で進めれば、
複数の視点から洞察するため、
ユニークなアイデアが出る確率が高くなる。
そのアイデアをすくい上げて、
今度は我々の開発チームが実際の医薬品へと仕立てていく。
そこにオープンイノベーションの大きな可能性を感じています。
アレックス・ゴルスキー ジョンソン&ジョンソンCEO
「異分野×異分野」がイノベーションを生み出すことがわかってきた今では、自社が持っている技術を秘密にするのではなく、むしろ外部に発信して新たな技術を生み出す種にしていくことが求められます。
オープンイノベーションとは
オープンイノベーションとは、
企業や大学・研究機関、起業家など、外部から新たな技術やアイデアを募集・集約し、革新的な新製品(商品)・サービス、またはビジネスモデルを開発するイノベーション
のことを指します。
一方で、反対の意味であるクローズドイノベーションとは、
自社の研究・技術のみで画期的な新製品(商品)・サービスを提供するイノベーション
のことを指します。
では、なぜ今オープンイノベーションが流行となっているのでしょうか?
なぜ今オープンイノベーションなのか
5〜10年で世の中の当たり前が変わる、変化の激しい時代だからというのが答えです。
オープンイノベーションの特徴として、自社の技術と外部の技術を組み合わせることで、新製品(商品)・サービスを開発するまでの期間を短くできます。
一方、クローズドイノベーションは、自社の技術のみを使用するので、新製品(商品)・サービスを開発するまでの期間は長くなります。
変化の激しい時代にクローズドイノベーションは不向きなのです。
オープンイノベーションはどのように起こすのか
"オープンイノベーション"を生み出す考え方を"トランスラーニング"と言います。
日本語では転換学習とも言います。
トランスラーニング(転換学習)とは、ある分野で取り入れられている考え方や法則をまったく異なる分野に応用する学習方法のことを指します。
オープンイノベーションを生み出すメカニズムはまさにこれで、異なる分野の専門家が同じチームを組むことで、凝り固まった考え方や法則から一歩抜け出し、角度の違う視点から慣れた分野を見ることができるのです。
トランスラーニング(転換学習)は、これからの時代のキーワードと言っていいでしょう。
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