「億男」の映画&小説のレビュー:「お金と幸せの答えは?」
幸福はお金では買えないと言った人々は、
どこで買えばいいか知らなかったのだ。
カートルード・スタイン アメリカの美術収集家
「幸福はお金で買える」は、半分正解で半分間違いですね。
「幸福という商品があって、直接お金で買える」という解釈は間違っています。
一方で、「お金で買った商品を通じて、結果的に幸福を手にいれることができる」という解釈は正しいです。
「億男」を見て読んで「お金と幸せの答え」を考えた
誰もが悩みを抱えているであろう「お金と幸せの答え」がテーマの「億男」を、映画で見て、小説で読みました。
すぐに答えなんか出るはずもなく、「正直めちゃくちゃむずかしい問いだなあ」と感じましたが、整理していくうちに自分なりの答えを導き出せたような気がします。
その答えが当たっているかどうかはともかく、今一度整理をしておこうと思い、記事を書きました。
映画&小説「億男」に出てくる『お金と幸せの答え』がめちゃくちゃむずかしい。
— FP投資家リーマンとさか@稼ぎ方改革 (@FPtosaka) 2019年2月6日
お金で幸せは直接買えないし、不幸も取り消せない。
けど、お金で得たモノで人を幸せにすることもできるし、不幸を減らすこともできる。
やっぱりお金は使い方が1番大事なんだとあらためて痛感しました。
「億男」とは
川村元気さんの著書であり、「るろうに剣心」の映画監督である大友啓史さんの映画作品です。
簡単なあらすじ
宝くじで3億円を当てた一男(かずお)は、借金のせいで別居していた妻と娘に「もう借金の心配は要らないから一緒に住もう」と伝えますが、「あなたはわかっていない」と同居を拒否されてしまいます。
なぜなら、別居の理由は借金そのものではなく、借金の返済を理由に娘がやり続けたかったバレエを辞めさせようとしたことだったからです。
それに気づかない一男は、いきなり手にした巨額のお金をどう使っていいかわからず、親友の九十九(つくも)に相談しに行きます。
「お金は使ってみないと本当の価値はわからない」と豪華なパーティーを急遽開くことにしました。
パーティーが終わり、酔いとともに目を覚ました一男は、九十九と一緒に3億円がなくなっていることに気づきました・・・。
九十九と消えた3億円を探す旅に出た一男は、さまざまなお金持ちの価値観に触れながら、徐々に「お金と幸せの答え」にたどり着いていきます。
あらためて私が「億男」から気づいたこと
3つあります。
お金で幸せは直接買えない&不幸も取り消せない
「お金を持っているから幸せ」とか「お金を持っていないから不幸」ということはありません。
お金を持っていても不幸な人はいるし、お金を持っていなくても幸せな人はいます。
お金で直接幸せを買ったり、不幸を取り消すことはできません。
これはとても重要な原則だと思います。
お金で得たモノで人を幸せにできる&不幸を減らすこともできる
一方で、「持っているお金で得たモノを人(自分含め)にあげて幸せにする」「持っているお金で快適な環境を整えて不幸を減らす」ことはできます。
例えば、自分が欲しかったモノをお金で買ったとき、幸せな気もちになりますよね。
お金で直接幸せは買えないけど、幸せをもたらしてくれるモノを買うことはできます。
また、お金で直接不幸を取り消すことはできないけど、不幸を減らしてくれるモノを買うこともできます。
お金は"使い方"が1番大事
つまり、お金は"使い方"次第で、自分や人を幸せにもできるし、不幸を減らすこともできる、という結論に達しました。
あくまでお金は"手段"であり、幸せになるという"目的"のために、どのように使うのかという"方法"が大事なんだ、ということですね。
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その人にとっての「お金」の大切さは、その人が"どう生きたいのか"によって変わってきます。
お金の浪費はその一瞬の幸福度を高めますが、すぐに幸福度は下がってしまいます。
お金を浪費しないためには、ベースの幸福度を高めることが大事です。