フォーカス投資を成功させるために必要な3つの力
感情的で貪欲な人々や、
損をした人々など、
ウォールストリートに渦巻く群衆が株価に影響を与えるとき、
市場が常に合理的な価格を付けているとはとても言えません。
実際、株価が不合理なことがよくあります。
実際の事業価値が毀損したわけでもないのに、当年の予想利益が下回ったからといって株価が暴落する場面を私は何度も見てきました。
そのたびに「また人の感情が不合理に株価をつけたな」と考え、安値で優良銘柄をまとめ買いし、合理的な株価になるまで待つことを繰り返してきました。
今では、フォーカス投資の運用利回りが平均10~20%くらいを推移するほどになっています。
フォーカス投資を成功させるために必要な3つの力
経験をもとに整理した結果、フォーカス投資を成功させるためには3つの力が必要です。
ステップごとに求められる力も変化するため、フォーカス投資を成功に導く3つのステップも勉強することをおすすめします。
関連記事>>>フォーカス投資を成功に導く3つのステップ
フォーカス投資を成功させるために必要なスタンス、スキル、知識は以下3つ。
— FP投資家リーマンとさか (@FPtosaka) 2019年2月28日
①あらゆる角度から優良銘柄を見極める分析力
②優良銘柄の株価が安値になった瞬間にまとめ買いする大胆力
③安値でまとめ買いした優良銘柄の株価が上がるまで待つ忍耐力
これらは一朝一夕では身につかず、鍛錬が必要。
あらゆる角度から優良銘柄を見極める分析力
まず買う優良銘柄を見極めるために、あらゆる角度からその企業を分析します。
定量面では、売上、利益、営業利益率、資産、負債、純資産、自己資本比率、従業員規模、配当金といったデータを過去5~10年ほどさかのぼり、経年で伸び率を見ていきます。
定性面では、ホームページの見やすさやわかりやすさ、代表取締役社長のコメント、拠点の場所、事業内容紹介といった箇所を中心に見ていきます。
それぞれの要素から将来性を感じたり、予測できたりする場合は、優良銘柄と見極めてよいでしょう。
見極める方法については、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事>>>株式投資成功者が言う"優良銘柄の見極め方"を3ヶ条に整理してみた
関連記事>>>ウォーレン・バフェットの投資を再現するための「3原則」
優良銘柄の株価が安値になった瞬間にまとめ買いする大胆力
さて、優良銘柄の見極めが終わったら、株価が安値になるまでひたすらに待ちます。
目安としては、PER(1株あたりの純利益)が10倍以下になるのが望ましいです。
過去の事例では、生産現場である工場で地面に落ちた肉を再び利用していた動画が流出してマクドナルドの株価が暴落したことがあります。
株価が暴落して谷底まで落ちたその瞬間に、一気にまとめ買いをしましょう。
躊躇している暇はありません。
株価は1日~2日で回復するときもあるので、決心を固めて購入ボタンを押しましょう。
安値でまとめ買いした優良銘柄の株価が上がるまで待つ忍耐力
安値でまとめ買いをしたら、今度は株価がもとに戻るまでひたすら待ちます。
「ほかの銘柄を買った方が得なんじゃないかなあ・・・」と思うことがあってもひたすら待ちます。
このときが一番浮気をしやすいときですが、それでも浮気心を必死に抑えてひたすら待ちます。
統計用語で"平均への回帰"という言葉があり、これを応用すると、平均よりも下回った株価はもとに戻ろうとする習性があるのだそうです。
しかし、いつもとに戻るのかは誰にもわかりません。
ひたすら株価が戻るのを待つ忍耐力が試されます。
以上、3つの力を身につけることで、フォーカス投資の成功に近づくことができます。
ぜひ意識してみてください。
関連記事です。
私はフォーカス投資とインデックス投資の両方を実践していますが、どちらも素晴らしい投資方法だと実感しています。
一方で、やはりフォーカス投資の方が運用利益が大きいのは事実です。
もしインデックス投資を始めたいなら、証券会社の格付けは無視して"FOY"の格付けを参考にした方がよいでしょう。