【1分で読めるお金講座】vol.29 高齢者が資産を取り崩す際に気を付けたい2つのこと
ファイナンシャル・カウンセリング・ルームを運営しているFPとさかです。
いわゆる人生の3大費用と呼ばれる「子供の教育費」「住宅ローンの返済」「老後の生活費」に不安を感じている方向けに、"1分で読めるお金講座"というお役立ちマネー情報を提供いたします。
本日は、「高齢者が資産を取り崩す際に気を付けたい2つのこと」というテーマです。
vol.26 無リスク資産とリスク資産の保有割合で流動資産、安全資産、収益資産の3つをお伝えしました。
無リスク資産 | リスク資産 | ||||||||
流動資産 | 安全資産 | 収益資産 | |||||||
特徴 | 臨時の出費、 不測の支出に備える |
安全性を考慮して、 手堅く増やす |
収益性を考慮して、 大きく増やす |
||||||
金融商品 | 普通預金など | 定期預金、国内債券、 公社債投信など |
株式、外国債券、 株式投資信託、外貨預金など |
高齢者が資産を取り崩す際に気を付けたいことの1つ目は、収益資産から取り崩していくことです。
歳を取るにつれてリスク資産の割合を減らしていくことが望ましいため、まず収益資産から取り崩し、次に安全資産、最後に流動資産を取り崩す、といった順番が良いでしょう。
そうすれば、自動的に保守的な資産運用をすることができます。
気を付けたいことの2つ目は、収益資産を売却するタイミングです。
株式市場では、金融危機などにより、数年間、株価が回復しない局面もあります。
若い時代なら株価の回復を待てばよかったものの、高齢期では難しいこともあるでしょう。
そのため、株式市場が良好なタイミングで収益資産を売却することが大事です。
まとめ
高齢者が資産を取り崩す際に気を付けたいことの1つ目は、収益資産から取り崩していくこと。
歳を取るにつれてリスク資産の割合を減らしていくことが望ましいため、まず収益資産から取り崩し、次に安全資産、最後に流動資産を取り崩す、といった順番が良い。
2つ目は、収益資産を売却するタイミング。
株式市場が良好なタイミングで収益資産を売却することが大事。
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