持ち家は負債!賃貸は支出!家を買う前に理解しておきたい3つのこと
あなたのポケットからお金をとっていくばかりで、お金をいれてくれない資産は、本物の「資産」とは呼べない。
ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん貧乏父さん』より
賃借対照表(通称バランスシート:BS)上では資産とされる持ち家ですが、あなたの財布から住宅ローンの利息や固定資産税、維持費用をとっていくばかりで、お金をいれてはくれません。
ロバート・キヨサキ氏の考え方からすると、持ち家は本物の「資産」とは呼べず、「負債」に分類されます。
『金持ち父さん貧乏父さん』について知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
持ち家と賃貸はどちらがいいのか?
この質問に対する答えは、識者でも意見が分かれます。
私は正直、本人が納得しているのであれば、どちらでもいいと思っています。
しかし、持ち家は負債!賃貸は支出!であることを理解した上での話です。
それも理解せずに、「家を買って1人前」という古い考え方に従って家を買おうとしているなら、「それは待った!」と言いたいです。
関連記事>>>「家を買って1人前」という価値観に従って、不本意に家を買う必要はない
持ち家は負債!賃貸は支出!
負債とは、「債を負う」という字の通り、借金をするという意味です。
家を買う時は、銀行から住宅ローンという形でお金を借ります。
そして、毎月の住宅ローンの支払いは、借金の返済という位置付けです。
一方で、賃貸は毎月の家賃の支払いがあります。
これは借金の返済ではなく、家を借りた料金、いわゆる、レンタル料にあたります。
家を買う前に理解しておきたい3つのこと
家を買う決断をする前に、下の3つのことについて理解しておきたいところです。
理解した上で、それでも家を買いたいという方は、納得して家を買うことをおすすめします。
①住宅ローンは借金・負債
さきほども買いた通り、住宅ローンは借金・負債であり、毎月の返済額が決まっています。
たとえ、その家に住まなくなったとしても、返済期間中は毎月必ず返済額を支払わなければいけないのです。
関連記事>>>住宅ローンという名の「借金」は人生をより良くするためにあるべき
②借金完済後の資産価値は土地分のみ
家を買う時の値段は、土地と建物の価格を合算したものです。
しかし、建物の価値は年月の経過とともに減少していきます。
借金を返済する30年後くらいには、建物の資産価値はほぼ0であり、土地の資産価値だけが残ります。
つまり、よく不動産の営業が言う「住まなくなったら売ればトントン」というのは現実的に難しいということです。
③所有とレンタルの費用の差
「家を所有する」のと「家をレンタルする」のは、費用に歴然とした差があります。
家を所有する場合は、住宅ローンの返済だけでなく、不動産登記税、固定資産税、マンションの管理費、積立修繕費、火災・地震保険などの費用がかさみます。
一方、家をレンタルする場合は、敷金・礼金と家賃の支払いだけです。
最近では、敷金・礼金が「0」のところもあります。
「住宅ローンの返済分と家賃が一緒なら、家を買った方がお得だ」とはよく言われますが、住宅ローン以外にもお金がかかることを理解している人なら嘘だとすぐにわかります。
関連記事>>>「持ち家(負債)」と「賃貸(支出)」は支払う費用にも歴然とした差がある
どうしても持ち家が欲しい人は・・・
「私は正直、本人が納得しているのであれば、どちらでもいいと思っています。」と冒頭に書きましたが、私自身は圧倒的な賃貸派です。
理由は2つです。
①マイホームに住みたいという欲求がない
②費用的に賃貸の方が圧倒的にお得
ただ、「マイホームを買いたい」という気持ちは理解できます。
しかし、「家を買う」ということがどういうことなのかを理解しないまま住宅ローンを組むとあとで痛い目に会うので、しっかりと理解してから決断してくださいね。
どうしても家を買いたい人は、負債であることを理解した上で、「子育てが終わってから」「中古物件を買う」ことをおすすめします。
関連記事>>>どうしても家を買いたい人は「子育てが終わってから」「中古物件を買う」ことをおすすめしたい
関連記事です。
持ち家を「資産」だと思い込んでいる方は、「負債」だと捉える考え方もあることを知っておいた方がよいでしょう。
私が所有する秋葉原の投資用マンションの利益などについて書いています。
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