20代のうちに知っておきたい!老後の生活に必要なお金はいくら?
年金を考える上での最大の問題は、自分で生活費を稼げなくなったときにどのように生計を維持するかということだ。
この問題が難しいのは、老後の生活に十分な資金を確保するだけでなく、インフレも考慮しなければいけないからだ。
従来の貯蓄の方法は前者、つまり老後の生活に必要な額を確保してきたかもしれない。
しかし、後者、つまり十分な購買力を確保してきたとはいえない。
ウィリアム・グリーノフ
年金運用の専門家
購買力とは、モノやサービスを買える力のことを指します。物価が上昇している現在、10年後の1万円は今日の1万円よりも購買力が低くなっている可能性が高いですね。
老後の生活が不安な人はたくさんいる
あなたは、老後の生活が不安ですか?
公益財団法人 生命保険文化センターの「生活保障に関する調査 平成28年度」によると、自分の老後の生活に「不安を感じる」と答えた割合は、なんと85.7%と9割近いのです。
理由のトップは、「公的年金だけでは不十分」が80.9%と最も高くなっています。
このことから、老後の生活に不安な人は、主に金銭面の不安を抱えていることがわかります。
では、老後の生活に必要なお金はいくらなのでしょうか?
ゆとりのある老後の生活を送るには
ゆとりのある老後の生活を送るには、月に30万円は必要と言われています。
公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査 平成28年度」によると、ゆとりのある老後生活費は平均34.9万円です。
仮に月に30万円が必要だとし、65歳に退職して90歳まで生きるとすると、1億2600万円かかります。
老後の生活資金は3つ
老後の生活資金には、公的年金、退職金、貯蓄・資産の3つがあります。
この3つで1億2600万円あれば、ゆとりのある老後の生活を送ることができるでしょう。
公的年金はいくらもらえるのか
「20代のサラリーマンが40年後にもらえる年金をレポート」によると、20代のサラリーマンが40年後にもらえる年金は、月12万円〜15万円だと想定されます。
仮に月12万円だとし、65歳に退職して90歳まで生きるとすると、5040万円もらえます。
退職金はいくらもらえるのか
日本経済団体連合会の「2016年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」によると、学校卒業後に入社し60歳で定年退職した場合の退職金は、大学卒で2374万円、高校卒で2047万円です。
だいたい2000万円はもらえると思っておけば間違いないでしょう。
貯蓄・資産はいくら必要なのか
ゆとりのある老後の生活を送るために必要な1億2600万円から、公的年金の5040万円と退職金の2000万円を引くと、5540万円になります。
老後の生活には5000万円〜6000万円の貯蓄・資産が必要
試算によると、ゆとりのある老後の生活には5000万円〜6000万円の貯蓄・資産が必要になります。
まずは、この現実を受け止めた上で、「じゃあどうしたら5000万円〜6000万円の貯蓄・資産を準備できるか」を考えましょう。
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