名著「君たちはどう生きるか」を読んで、大人の僕たちこそ学びの多い本だと思った
「君たちはどう生きるか」の漫画版を読んだ感想を書いた。
「君たちはどう生きるか」
中学二年生のコペル君こと本田君が主人公。
友人とのやりとりや叔父さんとの対話から、世の中の捉え方や人と人とのつながりについて、学びや気付きを得ていく、というストーリーだ。
「人はいかに生きていくべきなのか?」という答えのない問いに対して、自分なりの答えを見出していく少年の様子は、読者に勇気を与えてくれる。
私は、この本から様々な学びを得たが、とりわけ大きな学びを2つ得ることができた。
①「人間であるからには」が私たちの目指す姿
人間であるからには、文化的な最低限度の生活を営む権利を有しているはずである。
しかし、格差という問題は、その権利を嘲笑うかのように私たちの前に存在している。
資本主義は、世界的な経済発展を推し進め、人を裕福にし、モノがあふれる社会を導いた。
この事実は賞賛されるべきであり、「人間であるからには」という私たちの目指す姿に一歩近づかせた。
しかし、一方で、格差という問題を引き起こしてしまった。
もう私たちは、これ以上裕福になる必要もないし、モノを手に入れる必要はない。
「人間であるからには」という私たちの目指す姿に到達するためには、「格差」というモンスターを倒す必要があるのではないか、と考えた。
②「自分の人生は自分で決める」
人には「自分を中心に世界を見る」という性質が初めから備わっている。
しかし、共同生活をするにつれて、自分を押し殺さなければいけない場面を数多く経験する。
自分を押し殺すことに慣れてしまうと、人は自分を中心に世界を見ることができなくなるのだ。
今はそんな大人が社会に蠢いている。
自分の幸せや楽しさを押し殺して生きている人がなんと多いことか。
そんな大人がたくさんいる社会で、自分を否定されて育った子供は自己肯定感をなくしたまま大人になっていく。
負のスパイラルが日本を取り巻いていると感じる。
このような状況だからこそ、人がもともと持っている性質である「自分を中心に世界を見る」ことが大切だと思った。
自分の幸せは何か?
自分が楽しいと感じる瞬間はいつか?
この問いから逃げることなく、向き合い続けていきたい。
理想の生き方を追求していきたい。
自分の人生は自分で決めたい。
★私の理想の生き方についてはこちらをお読みください
>>>「理想の生き方と現実の稼ぎ方をベン図のように重ね合わせていく」
まとめ
主人公は中学生だが、大人の僕たちこそ学びの多い本だと思った。
読んでみたいと思った方は、ぜひ手にとってじっくり時間をかけて読んでみてほしい。
- 作者: 吉野源三郎,羽賀翔一
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2017/08/24
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