インデックス投資の自動積立と預貯金のリスクの違いはきちんと理解する必要がある
個人投資家にできないことは「プロのゲームでプロに勝つこと」。
自分のゲームで自分にコントロールできることで勝てば良いのだ。
ベンジャミン・グレアム
個別銘柄のグロース株を探し当てるのがプロの投資家のゲームだとすると、個人投資家のゲームは高利回りのインデックス投資をひたすら自動で積み立てることかもしれませんね。
インデックス投資の自動積立と預貯金は違う
水瀬ケンイチさんのツイートが反響を呼んでいましたので、引用させていただきます。
最近ちらほら見る、株式や債券に投資するインデックスファンドの積み立ては「預貯金の積み立てと同じ感覚」という意見に、驚きとともに失望。上げ相場に慢心してリスク(ボラティリティ)を数字で見ていない証拠です。将来来る暴落相場で居なくならないようにお祈りしますが、おそらく無理でしょう。
— 水瀬ケンイチ@お金は寝かせて増やしなさい💤 (@minasek) 2018年7月25日
私も「インデックスファンドの積み立てが預貯金の積み立てと同じ感覚」という意見には違和感がありました。
その違和感の正体は、「リスクの違い」を忘れている、あるいは、無視しているということでした。
「インデックス投資の積立が預貯金の積立と同じ感覚」というのは、確かに違いますね。
— FPとさか@稼ぎ方改革 (@FPtosaka) 2018年7月25日
リスクを一切無視しています。
私の感覚だと、「数十年前の預貯金の代わりになりうる可能性があるのがインデックス投資の自動積立」という認識です。
可能性と書いたのは、リスクを含むからです。 https://t.co/zUgaWBwn8O
インデックス投資の自動積立のリスク
インデックス投資の自動積立は投資する対象が株式や債券なので、元本を割るリスクがかならずあります。
水瀬ケンイチさんも暴落相場の危険性に言及していますが、世界的に相場が下がっている状況だと、インデックス投資の自動積立でもかならず損をします。
ただし、10年、20年という長い目で見れば、インデックス投資の自動積立は高い確率でお金を増やします。
暴落相場を何の気なしに通り過ぎてしまえば、気にすることはありません。
預貯金のリスク
一方、預貯金は元本を割るリスクはないのですが、お金を大きく増やせないリスクがあります。
インデックス投資の自動積立であれば年率3%〜6%で運用できるのに対して、預貯金ですと年率0.1%でしか運用ができません。
しかも、日本の物価は毎年0.7%ずつ上がっていることがわかっています。つまり、お金の価値は毎年0.7%ずつ下がっていることになります。
私はインデックス投資の自動積立派
暴落相場で「期待を裏切られた!」と言って株式市場から退場する人は、最初から自分ではなく他人を信じて株式投資をしていたのでしょう。
そういう人は退場して正解です。自分を信じられるようになってから株式投資を始めてください。
私は自分を信じてインデックス投資の自動積立を行っています。10年、20年、それ以上保有すればかならずお金を増やせると確信しています。
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