「マイホームは新築」信仰が負の遺産である3つの理由
最大の損失は、マイホームにすべての余剰資金を注ぎ込んでしまったら、投資に振り向ける資金がなくなることです。
家にかかる支出が増え続ける一方で、資産の欄には何も貯まりません。
私はマイホームを買うなと言っているのではありません。
ただ、買い手にとって「マイホームは資産ではなく負債だ」ということを理解してほしいのです。
では、負債を問題なく買うにはどうすればいいのでしょうか?
簡単です。
「マイホームを買うのに充分なキャッシュフローを生む資産を買って、そのキャッシュフローでマイホームを買えばいい」のです。
ロバート・キヨサキ著 『金持ち父さん貧乏父さん』より
キャッシュフローでマイホームを手に入れるために、20代のサラリーマンはまずお金と投資について学ぶことをおすすめします。
この記事では、「マイホームは新築で買わなくてはいけない」「新築マイホームが独立の証」という過去の信仰に苦しんでいる方へ、「そうでもないんだよ」ということをお伝えしたいと思います。
「マイホームは新築」信仰は負の遺産
「マイホームは新築」信仰は、戦後の復興期に経済を活性化させるために政府がうたったプロバガンダだった、というのは有名な話です。
そのため、30年前から40年前と環境が異なる今の時代に新築マイホームを購入することはおすすめいたしません。
「マイホームは新築」信仰は負の遺産です。
— FPとさか@稼ぎ方改革 (@FPtosaka) 2018年7月31日
40年前の高度経済成長期、銀行が国民にお金を貸し、建物をバンバン建て、雇用を活性化し、国を豊かにするために、政府が広めた謳い文句が今に至ります。
今の時代にお金を垂れ流しにする住宅ローンで新築マイホームを購入することはおすすめしません。
その理由を3つお伝えいたします。
資産価値は購入金額の80%しかない
新築マイホームの資産価値は、購入金額の80%しかありません。
不動産を販売している企業が利益を得るために、実際の資産価値に色をつけて販売していることが理由です。
一方、中古住宅の場合は、資産価値と購入金額がほぼ同額となります。
中古をリノベーションした方が安い
新築マイホームを購入するよりも、中古住宅を購入して、リノベーションをした方が安く済みます。
建物の内装はリノベーションで新築と同じくらいきれいにできるので、築年数にこだわりがなければ中古住宅のリノベーションをおすすめします。
買い手がつかない
新築マイホームは買い手がほぼつきません。
ついたとしても、購入金額よりも高い値段でつくことはなく、安い値段でしか売ることができません。
不動産販売の営業は「住まなくなったら同じかそれ以上の値段で売ればいい」と言いますが、まったく根拠のない嘘なので真に受けないでくださいね。
以上、「マイホームは新築」信仰が負の遺産である3つの理由を書きました。
なお、冒頭でロバート・キヨサキさんが言っているのと同じで、私もマイホームを購入することに反対しているわけではありません。
しっかりと準備をして購入することをおすすめしているだけですので、そこは誤解なさらないようにお願いします。
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どうしてもマイホームを購入したい方は、「子育てが終わってから」「中古物件を買う」ことをおすすめします。